Meta Quest 3でVRChatのフルトラを始める方法|必要な機材・点数・費用
Meta Quest 3でVRChatのフルトラを始める方法
VRChatで足や腰まで動かす「フルトラ(フルボディトラッキング)」を、Meta Quest 3で始めたい方向けの記事です。
「何を買えばいいのか」「PCは必要なのか」「いくらかかるのか」——最初に迷うところから順に説明します。
結論:必要なものは4つ
- Meta Quest 3(Quest 2/3S/Proでも可)
- Windows PC
- Opsens一式(体に付けるトラッカー/センサー)
- Wi-Fi環境またはLinkケーブル
フルトラそのものにかかる費用は、Opsensの32,780円からです。Opsensの場合はベースステーションの設置は必要ありません。
PCは必要ですか?
必要です。 Meta QuestでOpsensを使う場合は、QuestをWindows PCへ接続し、SteamVR版のVRChatを起動します。
Meta Questには2つの遊び方があります。
- Quest単体版VRChat:Questだけで動く
- PCVR:Windows PCのVRChatをQuestへ映す
フルトラで使うのはPCVRのほうです。QuestをLinkケーブルまたはAir LinkでPCへつなぎ、PC側のVRChatを動かします。
Quest単体(PCなし)ではできませんか?
動かす方法はありますが、当社の推奨構成ではありません。
推奨しない理由は、Webカメラによる位置補正が使えないため、長時間の使用で位置がずれやすくなるためです。
PCをお持ちの方、または用意する予定のある方は、PCVR構成を選んでください。 精度も安定性も、こちらのほうが上です。
トラッキング点数の違い
体のどこにセンサーを付けるかで、動きの再現度が変わります。
| 点数 | 装着部位 | できること |
|---|---|---|
| 3点 | 腰・両すね | 座る、立つ、歩く。フルトラの基本 |
| 6点 | 胸・腰・両太もも・両すね | ダンスなど、より自然な全身の動き |
迷ったら——座る・歩くといった日常的な動きが目的なら3点から始められます。ダンスや細かい表現をしたい場合は6点をおすすめします。
費用の目安
フルトラのトラッカー本体の価格です(税込)。
| 製品 | 価格 | センサー数 | 装着部位 |
|---|---|---|---|
| Opsens | 32,780円 | 3個 | 腰・両すね |
| Opsens+ | 54,780円 | 6個 | 胸・腰・両太もも・両すね |
このほかに必要になるもの:
| 品目 | 備考 |
|---|---|
| Meta Quest 3 本体 | お持ちでない場合 |
| Windows PC | Meta Horizon Linkの要件を満たすもの |
| 単4電池 | センサー1個につき1本(別売) |
| USB Webカメラ | 光学補正を使う場合 |
| Linkケーブル | Air Linkを使う場合は不要 |
フルトラの追加費用は、3点構成で32,780円、6点構成で54,780円です。 ベースステーションの設置工事や、部屋の四隅への機器設置は必要ありません。
電池は単4を1本、400時間以上
Opsensのセンサーは、1個につき単4電池1本で動作します。連続稼働は400時間以上。
充電を待つ時間が発生しません。電池が切れても交換すればすぐ再開できます。
Opsensの特徴:光学×IMUのハイブリッド
フルトラのトラッカーには、大きく2つの方式があります。
- IMU方式:体の動きをセンサーで検出する。設置が簡単だが、長時間使うと位置がずれやすい
- 光学方式:外部から位置を捉える。精度が高いが、ベースステーションの設置が必要
Opsensは両方を組み合わせています。 Webカメラ1台で二次元マーカーを読み取り、腰と足の位置を捉えます。カメラに映らない間の動きはIMUがつなぎます。
これにより、ベースステーションを設置せずに、長時間使っても位置ズレが起きにくい構成になります。
Opsens Studioでひとつで、光学もIMUも使える
動作モードは「光学」と「IMU」の2つ
- 光学:Webカメラに映った二次元マーカーから、腰や足の位置を捉えます
- IMU:6個のセンサーで全身を動かします。カメラをオンにすると、映った部位の位置を補正に使えます
カメラを使わない日はIMUだけで、使う日は位置補正を加えて。 同じアプリで切り替えられます。
姿勢の崩れを抑える補正
| 補正 | 内容 |
|---|---|
| オートコレクト | 実際の姿勢とアバターの向きに差が出たとき、向きを戻します |
| 骨折防止 | 腕や脚が不自然な方向へ折れて見える状態を抑えます |
| 足埋まり防止 | 足のトラッカーが床より下へ沈んで見える状態を抑えます |
| 腰浮き防止 | 座る・しゃがむ・横になる場面で、腰が浮いて見える状態を抑えます |
最新バージョンでは、センサーから届く回転情報を補う新しい処理が入りました。立っているときやゆっくり動くときの、足腰の細かなカクつきが抑えられます。
センサーの管理も同じ画面で
新しい「デバイス」タブで、接続中のOpstationとOpsensorをまとめて管理できます。電池の状態、ファームウェアのversion、アプリ内でのファームウェア更新、センサーの追加や再起動まで、ここで完結します。
ジャイロ校正と磁気校正も、画面の案内に沿って進められます。
始めるまでの流れ
1.Windows PCの要件を確認する
Meta Horizon Linkの公式要件(Windows 10または11、8GB以上のメモリ、対応GPU、USBポート)を満たしているか、Meta公式の対応表でGPU名を確認してください。
2.必要なアプリを入れる
- Meta Horizon Link PCアプリ
- Steam
- SteamVR
- Steam版VRChat
- Opsens Studio
3.QuestをPCへつなぐ
LinkケーブルまたはAir Linkで接続し、PCVRを開始します。SteamVRにHMDとコントローラーが表示されたら次へ進みます。
| Linkケーブル | Air Link | |
|---|---|---|
| 接続 | USB | Wi-Fi(5GHz推奨) |
| 動きやすさ | ケーブルの範囲内 | ケーブルなし |
| 長時間利用 | 給電しながら使える | Questの電池管理が必要 |
ダンスなど大きく動く場合は、動きやすさと通信の安定のどちらを優先するかで選んでください。
4.Opsensを準備する
- OpstationをPCへ接続する
- Opsensorに単4電池を入れる
- センサーをベルトで体に付ける
- (光学を使う場合)Webカメラと二次元マーカーを設置する
- Opsens Studioを起動する
5.VRChatで姿勢を合わせる
Steam版VRChatを起動し、Quick Menuから Calibrate FBT を押して姿勢を合わせます。
Quest単体版のVRChatアプリではなく、PC側のSteam版VRChatを起動してください。
よくあるつまずき
トラッカーがVRChatに出てこない SteamVR側で認識されているかを先に確認してください。SteamVRのアドオン管理で opsens がブロックされていないかも確認します。 → セットアップガイド
しばらく使うと位置がずれてくる 磁気キャリブレーションで改善します。光学(Webカメラ+マーカー)を併用すると、位置ズレそのものが起きにくくなります。 → 磁気キャリブレーション
キャリブレーションのやり方がわからない → VRChatで利用する
足が床に埋まる/腰が浮く VRChatのアバター身長とプレイスペースの設定を見直してください。Opsens Studio v1.4.0の足埋まり防止・腰浮き防止でも軽減できます。
腕や膝が思ったとおりに動かない アバター側の設定が原因のことが多いです。 → FAQ
よくある質問
Quest 2でも使えますか?
使えます。Quest 2をWindows PCへ接続し、SteamVR版VRChatを動かせる環境が必要です。購入前にMeta公式のPC要件でGPUの対応を確認してください。Quest 3S・Quest Proも同様です。
Webカメラは必須ですか?
必須ではありません。IMUだけでも動かせます。カメラで腰と足の位置を捉える光学補正を使う場合に必要になります。
ベースステーションは必要ですか?
必要ありません。部屋の四隅に機器を設置する必要はなく、Webカメラ1台で位置補正が使えます。
何点から始めるのがいいですか?
座る・歩くといった動きが目的なら3点(Opsens)から始められます。ダンスや細かい表現をしたい場合は6点(Opsens+)をおすすめします。
Quest単体版VRChatで使えますか?
Opsens/Opsens+の標準利用はWindows PC+SteamVRです。Quest単体版VRChat向けの製品としてはご案内していません。
電池はどのくらい持ちますか?
センサー1個につき単4電池1本で、400時間以上動作します。
Opsens/Opsens+
| Opsens | Opsens+ | |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 32,780円 | 54,780円 |
| Opsensor | 3個 | 6個 |
| 装着部位 | 腰・両すね | 胸・腰・両太もも・両すね |
| 動作時間 | 単4電池1本で400時間以上 | 同左 |
| 方式 | 光学×IMUハイブリッド | 光学×IMUハイブリッド |
| 向いている人 | まずフルトラを始めたい | ダンスなど自然な全身表現をしたい |
旧製品「Uni-motion」をお使いの方へ
本記事は、2023年に公開した「Uni-motion ver1.4.0」の記事を改稿したものです。
Uni-motion(Core/Full/With)は販売を終了しています。
後継製品はOpsens/Opsens+です。
Uni-motionをお使いの方向けのガイドは引き続き公開しています。 → Uni-motion 利用ガイド